MS Azure(無償)ハンズオン参加してきました

6/15にWindows Azure Platform (無償)ハンズオントレーニングに参加してきたので、その時のメモを残します。

【セッション】

【内容メモ】

■Azureの構成
◎ 
Windows Azure
  • Compute Service … アプリケーションホスティング環境
    Webロール…Webアプリケーションをホストするサーバー
    Workerロール…バックグラウンドサービスをホストするサーバー
    VMロール…既存の仮想イメージをそのままデプロイできるサーバー
  • Storage Service … インターネットスケールのデータストレージ
    テーブル(KVS)…SQL Azureを使うまでもない、またはRDBではない用途のデータをストレージ
    キュー…バックグラウンドサービスなどの実行を制御するMQ
    Blob…ファイルストレージ
  • Managment Service
    管理用ポータルサイト、管理API、診断API
  • Developer SDK
    Visual Studioに統合されたSDKとローカルデバッグ実行環境
SQL Azure

■気になった特徴
  • ローカルストレージ 
    Compute Service上に用意された一時的な作業用データ保持やキャッシュを行う領域
  • .NET以外の言語サポート
    Storage ServiceやSQL Azureなどほとんどの機能は.NET、PHPJavaなど複数の言語向けのAPIを提供している
  • ストレージサービスのドライブ機能
    Blob内に格納されているVHDファイルをロールインスタンス上でNTFSマウント可能
    サーバーサイドはファイル操作に関してオンプレミスに近いコーディングが可能そう
  • Windows Azure ConnectWindows
    Azure⇔オンプレミスの双方向のセキュア接続が可能
    ハイブリットクラウドやるなら必須
  • Windows Azure Traffic Manager
    複数のデータセンターを使用し、データセンターを跨いだロードバランスやフェイルオーバーを指定して構成可能
    ディザスタリカバリを明示的かつ簡単にやれる
  • Windows AzureのロールVMに対してリモートディスクトップ接続可能
    普通のWindows OSのように使える
    トラブルシューティングなどに便利
  • Visual StudioSQLServerツールと統合されたエミュレータ
    まぁこれがないと開発できないけど、結構使い勝手がよく感じた
  • SQL Azure Data Sync
    オンプレミス/クラウド間のDBの双方向同期
    オンプレミスとレプリカ運用やバックアップ運用が可能
  • 管理ポータルの日本語対応
    この手のサービスは日本語でわかりやすい環境って意外とない場合が多い
  • IaaSサービスの開始
    Hyper-V仮想マシンがそのままWindows Azure上で稼働するようになった
    Windows Serverのほか、CentOSSUSE LinuxUbuntuなどがホスト可能であり、その上に、TomcatMySQLなど自由なミドルウェアがホスト可能に

【感想】
 現在PaaSとして有力なサービスはAzure、GAE、Heroku、AWSなどだと思いますが、管理ツールや開発環境という意味ではAzureが一歩抜きに出ているという印象を受けました。またエンタープライズ向けの機能がとても充実しているという印象でした(最近あまりウォッチできてないので間違っていたらすいません。。。)。
 ただし、クラウドサービス、特にPaaSはベンダーが倒産したり、サービスを終了したりした場合に資産の移行が難しいというリスクがあります。また、現在のPaaSはベンダーロックインへ懸念があるため、特にエンタープライズではまだまだ積極的に活用されるという状況にないと思います。PaaSが標準化され、ロックインの脅威がなくならないと、ミッションクリティカルな仕組みをホストする事ができず、普及する事が難しいと思います。
 このためかわからないですが、MSやGoogleもロックインの影響が少ないIaaSに着目し、IaaSサービスを立ち上げています。
 とはいえ、本当の意味でクラウドを実現するためにはIaaSではなくPaaSが理想的なプラットフォームであると思うため、大きな流れとしてはPaaSの標準化の方向に少しづつ動いていくのではないかと思っています。個人的にはJavaEEにも期待したいなー。